注意:私がドイツに住んでいたときに旅行した記録なので、ドイツ(フランクフルト近郊)発を前提に書きます。
2024年の10月に家族で3泊4日のパリ旅行に行ってきました!旅程はざっくりこんな感じです。
1日目:移動日(ドイツフランクフルト近郊〜パリ)
2日目:午前中ルーブル美術館、午後セーヌ川クルーズ
3日目:ディズニーランドパリ
4日目:移動日(パリ〜ドイツフランクフルト近郊)
2歳の子どもがいるのであまり予定を詰め込みすぎると大変ということで、チケットの予約はルーブル美術館、セーヌ川クルーズ、ディズニーの3つだけにしました。本当はもっと行きたかったけど、別の機会に。
ちなみに家族3人で合計1680ユーロ程(28万円弱)かかりました。物価高いからこんなもんなんかな。。。
それでは移動手段や観光スポットについて書いていきます。
フランクフルトからパリへの交通手段

ドイツから家族でパリへ行く手段として、私達日本人の感覚だと、まず思い浮かぶのは飛行機なんじゃないかなと思います。距離感がわからないので。
でも、私が強くおすすめしたいのが高速鉄道ICEの利用です。飛行機って結構めんどくさい。。。
ICEを選ぶ3つの理由
フランクフルトからパリまではICEで約4時間くらい。ぱっと見、飛行機の方が早く着くんじゃないかと思いますよね。飛行機だとフライトタイムが1時間くらいですし。
ただ、以下の理由から実際にはICEの方が総所要時間が短くなると思います。個人的な主観で。
- 空港での長時間の待ち時間が不要 (出国で並ばなくてもOK&荷物検査もない!)
- 市の中心部から中心部へのダイレクトアクセス(乗ってるだけ)
- 2歳の子連れでも快適な移動が可能
さらに、子連れ旅行で特に嬉しいのが運賃面でのメリットです。ICEでは15歳未満の子どもは、親または祖父母と一緒に乗車する場合無料で利用できるので飛行機よりはるかに安い!
一方、ルフトハンザ航空では2歳以上の子どもは運賃の半額が必要。私たちの2歳の娘の場合、ICEを選ぶことで往復で約150ユーロが節約できた。
特に子連れの場合、空港での長時間の待ち時間や手続きは本当に大変。その点、ICEなら出発時間ギリギリに着いても電車に乗ることさえできればOK!座席も広々として、トイレ休憩も自由にできるし食堂車もあるので気分転換もできるし飲食も好きなタイミングでできます。あとは子どもを連れて車内を自由にウロウロできることも大きなメリットかと。
またICEのファミリーコンパートメントという個室を予約することでとても快適に移動することができました。座席指定の料金は家族3人で10ユーロいかないくらいでした。
パリの駅の治安について

ICEはパリ東駅に到着します。パリ東駅は、パリ北駅と並んで治安が心配な駅として有名らしい。
しかし、日中であれば特に問題ないと思います。実際になにもなかったし。
ただし、以下の点に注意が必要かなと思います(海外旅行全般に言えることですが…):
- スーツケースから目を離さない
- 明らかな客引きや物売りには応じない
- タクシーは正規のタクシー乗り場を利用する
小さい子供がいると結構荷物から目を離してしまいがちなので、そこは両親で協力してなんとかしてください。
私たちはメトロは治安が心配なのと、ベビーカーだと不便ということで駅からホテルまでFreenowという配車アプリを利用しました。30分乗って30ユーロくらいだったと思います。事前にアプリをインストールしておけば行き先を運転手に伝える必要もないですし、安全に移動できます。また料金も事前にわかり、アプリ内で決済ができるのでトラブルに合うこともめったにないかと。
パリ市内の移動(メトロ、バス)ついて:Bonjour RATPアプリが便利
パリの地下鉄(メトロ)やバスを利用する際、最も便利なのがBonjour RATPアプリです。スマートフォンでチケットを購入し、Apple Watchと連携させればスマホを出さずにスマートに改札を通過できるので、スマホのスリにも遭いにくく、観光客にとって心強い味方となることでしょう。
Bonjour RATPアプリの導入方法
- App StoreまたはGoogle Play Storeから「Bonjour RATP」を検索してダウンロード
- アプリを起動し、言語設定を英語または仏語から選択
※残念ながら日本語はありません。英語で頑張りましょう! - アカウント作成(メールアドレスとパスワードが必要)
- 支払い方法の登録(クレジットカード情報の入力)
チケットの種類と選び方
1回券(Single ticket)
- 料金:2.10€(アプリ内購入の場合1.90€)
- 有効期間:最初の改札通過から90分
- メトロとRERのゾーン1内での乗り換えが可能(基本的に行くところはゾーン1圏内でしょう)
- バスやトラムへの乗り換えは不可
回数券(Carnet)
- 10枚つづり:16.90€(アプリ内購入の場合14.90€)
- 1枚あたり約1.69€でお得
- 期限なく使用可能
- アプリの場合、他人との共有は不可。というか紙のチケットはもうない。
購入手順
- アプリのホーム画面から「Buy tickets」を選択
- チケットの種類を選択
- 枚数を指定
- 支払い方法を選択し、購入を確定
Apple Watchとの連携方法
- Apple WatchにBonjour RATPアプリをインストール(スマホと繋いでいれば勝手にされる)
- iPhoneアプリ内の「Settings」から「Apple Watch」を選択
- 「Enable Apple Watch」をオン
- 購入したチケットを自動的にWatchに同期
Apple Watchでの使用方法
- 改札前でWatchのBonjour RATPアプリを起動
- 使用するチケットを選択
- Watchの画面を改札のリーダーにかざす
とても簡単です。
実用的なTips
- オフライン時でも購入済みチケットは使用可能
- アプリ内の経路検索機能で、最適なルートを簡単に確認可能
- 駅や停留所の混雑状況もリアルタイムで確認できる
このアプリを使いこなすことで、パリの公共交通機関をストレスなく利用できます。特に子連れ旅行では、チケットの購入や改札通過にかかる時間を最小限に抑えられる点が大きなメリットとなるでしょう!
ルーブル美術館

世界最大の美術館、ルーブル美術館。子連れでの観光は想像以上に大変でしたが、その分思い出に残る体験となりました。モナ・リザやミロのヴィーナス、サモトラケのニケは必見。ナポレオンとジョセフィーヌの戴冠式とかいかさま師も個人的には感動しました。ルーブルについてはそのうち別の記事で書こうと思います。
事前予約の方法
ルーブル美術館の公式サイトから予約が可能です。というか事前購入しないとひどいことになります。
当日券だとチケット買うのにめちゃくちゃ並ぶし、最悪の場合当日券売り切れで入れないことになります。チケットはオンラインで簡単に買えるので絶対にオンラインチケットで!
予約手順:
- 公式サイトにアクセス
- “Buy tickets”をクリック
- 希望日時を選択(朝9時〜10時台がおすすめ。午後は混雑確定、人混みでモナリザ見れません)
- 大人券と子供券(6歳未満は無料)を選択
- クレジットカードで支払い
ベビーカー利用の現実
事前に調べた情報では「エレベーター完備」とありましたが、実際は結構しんどい思いをしました。
以下の点に特に注意が必要です:
- 館内には予想以上に階段が多い
- エレベーターは存在するものの、場所が分かりにくく、見つけづらい
- 多くの場合、階段を使わざるを得ない状況に
- ベビーカーを夫婦で持ち上げて階段の上り下りをする場面が何度もあった
もし可能であれば、ベビーカーではなく抱っこ紐を使うか、もう子どもに歩いてもらうかがいいかと。どうしてもベビーカーが必要なら、折りたたみのできるコンパクトな旅行用のベビーカーがおすすめ。
特に混雑時は、ベビーカーの移動自体が結構大変かと。
モナ・リザを快適に見るコツ

モナ・リザは世界で最も有名な絵画の一つですが、常に大勢の観光客で混雑しています。私たちは開館直後の9時に入館することで、比較的スムーズに見ることができました。
午後になるとモナ・リザの展示室には100人以上の行列ができることも。朝一番での観覧をおすすめする理由です。
アクセス方法
メトロ1号線「Palais Royal – Musée du Louvre」駅が最寄り駅です。駅から美術館までは地下通路でつながっているので、雨天時でも安心です。
セーヌ川クルーズ

パリ観光の定番、セーヌ川クルーズ。2歳の子連れでも楽しめた体験をお伝えします。
おすすめの乗船場所
私たちが利用したのは、エッフェル塔近くのBateaux Parisiens社のクルーズです。選んだ理由は:
- エッフェル塔の真下から出発するため、景色が最高
- 屋根付きの船なので、天候を気にしなくて良い
- 娘は無料で利用できた。
2歳児との乗船体験
最初は1時間の船旅を2歳児が楽しめるか心配でしたが、杞憂でした。動く景色やすれ違う船に興味津々で、特にエッフェル塔を間近で見上げる瞬間は大興奮でした。船内は揺れも少なく、ベビーカーの置き場所も確保されています。
また、日没前後の「マジックアワー」に乗船すると、街の光が徐々に灯りはじめ、とても幻想的です。
ディズニーランドパリ

東京ディズニーランドとは一味違う、パリならではの魅力をご紹介します。
広すぎず待ち時間の少なさが魅力
日本のディズニーランドと比べて、敷地も広くなく驚くほど待ち時間が少ないのが特徴です。
私たちが訪れた平日は、人気アトラクションでも待ち時間45分程度でした。
また、「Premier Access」というファストパス代わりのシステムもありますが、平日であれば必要ないでしょう。2歳児と一緒でも、十分にアトラクションを楽しむことができました。
パレードについて
パレードの時間帯になると、多くの方が観覧場所を確保しようと並びますが、パリではそれほど場所取りに苦労しません。パレード開始15分前に来ても、十分な観覧スポットを確保できました。私達が訪れたときはハロウィンのパレードをやっていました。
アクセス方法
パリ市内からRER A線で約40分。終点の「Marne-la-Vallée/Chessy」駅を降りると、そのままパークに直結しています。切符は往復券の購入がおすすめです。
おすすめホテル
私たちは「Relais Spa Chessy Val d’Europe (ルレ スパチェルシー ヴァル ヨーロッパ)」というホテルに宿泊しました。ホテルからディズニーランドまでは送迎があるので非常に便利です。アクセスもVal d’EuropeというRER A線の駅から徒歩数分なので、非常に好立地です。またNUXE製品が15%OFFとお得に買えるのでNUXE好きな人には非常におすすめできます。
おすすめグルメ
パリの食事で困るのが子連れOKのレストラン探し。その点、「LEON de BRUXELLES」は子連れ家族に最適です。
レオンの魅力

ベルギー発祥のこのレストランチェーンは、パリ市内に複数店舗があります。日本で言う、ファミレスみたいな感覚でカジュアルな雰囲気で子連れ旅行に最適です。また英語も通じるのでフランス語が全く話せなくても安心です。
私たちが訪れたのはシャンゼリゼ通り店です。
特におすすめなのが、ムール貝のワイン蒸し。子供用の椅子も完備されており、地元の人も利用するにぎやかな店内なので小さな子供がいても気兼ねなく食事を楽しめます。
アクセス方法
シャンゼリゼ通り店へは、メトロ1号線「George V」駅から徒歩5分です。場所は分かりやすく、大きな看板が目印になっています。
予約は特に必要ありませんが、ディナータイムは混み合うので、17時頃の早めの夕食がおすすめです。また、日曜日は終日営業しているのも、観光客には助かるポイントです。
価格帯も、パリのレストランとしては比較的リーズナブル。ムール貝の鍋とフライドポテトのセットで20ユーロ程度から楽しめます。
おわりに
「子連れだとパリ旅行は難しいのでは?」
私も出発前はそんな不安を抱えていました。確かに、ルーブル美術館でベビーカーを抱えて階段を上り下りしたり、レストランで娘が騒いでしまったりと、予期せぬ苦労もありました。
でも、セーヌ川クルーズで娘が目を輝かせてエッフェル塔を指さしたり、ディズニーランドでキャラクターたちと触れ合ったり、そんな特別な思い出がたくさんできました。娘にとっては、まだ記憶に残らない年齢かもしれません。それでも、家族で過ごしたパリの4日間は、私たち親子にとってかけがえのない時間となりました。
子連れだからこそ見えるパリの魅力があります。この記事を読んでくださっている方も、ぜひ勇気を出してパリ旅行に挑戦してみてください。きっと素敵な家族の思い出になるはずです。
Bon Voyage!