つい先日、悪評の多い(Deutsche Bahn、通称DB)が運行するICEの遅延に巻き込まれました。
もともと9:54発だったところ、「switch repair」という理由で車両の到着が遅れ、なんと出発予定が11:25に。。。
ただ、ここでイライラしたらだめです。ドイツ人は(多分)イライラしてないはず。なぜなら、これは日常茶飯事なので。
冷静になり、DBに返金依頼かけたら3日ほどで運賃の25%が返ってきたので、今回はICEが遅延した際の対処方法、返金条件と依頼の方法について書きたいと思います。
ドイツでICEの遅延に巻き込まれたときのお役に立てれば幸いです。
フランクフルトからニュルンベルクまで88分のICEの遅延を経験
先日、私たちは家族でフランクフルトからニュルンベルクへ移動する予定でした。予定では9:54フランクフルト発、11:56時にはニュルンベルクに到着するはずでした。
ところが…
出発予定時刻の30分前、DBアプリで確認すると「遅延10分」の表示。
・10分後に再確認すると「遅延30分」に更新。
・駅の電光掲示板では「遅延45分」に。
・最終的に、実際の出発は約90分遅れの11:25。


こういう時、小さな子どもがいると本当に大変。長時間の待ち時間で娘の機嫌は悪くなり、カフェでゆっくりもできず、駅構内をあちこち歩き回る羽目に。
ニュルンベルク到着後の予定も少し変更しなければならず、スケジュールが大きく狂いました。
DBめ。
1泊2日で時間がないので、お得意のDBの窓口へ行き相談。最終的に、追加料金無し(当然!)で
予定の電車の1本前のやつに乗ることができたものの、到着は当初予定の88分遅れ。
朝からめちゃくちゃ疲れました。。。でも無事ついてよかった。。。
※ちなみに帰りも30分遅れていました。。。なんなんだDB。
ドイツ鉄道の遅延問題 – 現状と背景
正直なところ、DBの遅延は珍しくありません。インフラの老朽化、線路の工事、人員不足など、様々な要因が重なっているようです。統計によると、ICEの定時運行率は実に60%前後。つまり、4回に1回以上は遅れる可能性があるということです。
また、
・10分以上の遅延は日常茶飯事。
・30分以上遅れることも珍しくない。
・ストライキや工事、信号トラブルなど原因はさまざま。
特に週末や祝日は遅延が発生しやすいので、子連れでの旅行計画を立てる際には残念ながら
「遅延を見越したスケジュール」にしておくのがポイントです。
遅延時の運賃返金 – 意外と簡単な解決方法
ここからが本題です。
「遅延は仕方ないけど、せめて少しでも返金してほしい!」と思いませんか?私は思います。
実は、DBでは一定時間以上の遅延が発生した場合、運賃の一部が返金される制度があります。
返金の条件
・60分以上の遅延 → 乗車券の25%返金。
・120分以上の遅延 → 乗車券の50%返金。
・返金額が4ユーロ未満の場合は対象外。
私たちの場合、運賃は片道約66ユーロだったので、25%の16.5ユーロが返金されました。
申請から実際の返金までは3日程度と、非常にスムーズでした。
返金申請の方法
意外と簡単です。
DBアプリからの返金依頼(おすすめ!)
アプリからの申請が最も簡単で、以下の手順で完了します。
1. DBアプリを開き、「Journeys」→「My Tickets」から遅延したチケットを選択。
「More actions」→「Submit compensation request」を選択。
2. 「Submit request now」を押し、遅延の理由を選択。
→ 遅れは60分以下か、60分以上かを選択。
→ 当初の予定発着時間と発着駅、実際の到着時間を入力。
→ 返金方法(クーポンか銀行振込か)を選択。
→ 銀行振込の場合、口座情報(IBAN等)を入力。
リクエストが完了すると登録してあるメールアドレス宛に自動返信メールが来ます。
3. 数日〜数週間後に銀行振込またはクーポンで返金。
クーポンはDBの次回以降のチケット購入に使えるものです。
ドイツ在住でDBをよく利用する人以外は現金の銀行振込がベターだと思います。
紙の申請書を提出(駅でも可、非推奨)
- 駅の窓口(DBトラベルセンター)で「Fahrgastrechte-Formular(乗客権利申請書)」をもらう
- 必要事項を記入し、乗車券のコピーを添付。
- 駅の窓口に提出、または以下の住所へ郵送。
DB Dialog
Servicecenter Fahrgastrechte
60647 Frankfurt am Main
Germany
紙での申請は時間がかかるため、アプリ申請が断然おすすめです!
子供連れの旅行では、この返金制度は本当に助かります。旅行中の予期せぬ出費を少しでも抑えられますからね。ちなみに、30分未満の遅延や、特定の長距離列車では返金対象外となるので注意が必要です。
家族旅行で知っておくべき実践的なアドバイス
DBを利用する際、特に子供連れの旅行者に伝えたいポイントをいくつか挙げます:
・余裕を持った計画を立てる
・DBアプリを事前にダウンロードし、使い方を確認する
・遅延に備えて、おやつや着替え、おもちゃなどを多めに用意する
・可能であれば、余裕を持った乗り継ぎ時間を設定する
最後に
遅延は旅の付き物。でも、正しい対処法を知っていれば、そこまでストレスにはなりません。DBの返金システムを上手に活用して、快適なドイツ旅行を楽しんでくださいね。
家族との旅、いつも予定通りにはいきません。柔軟な対応と、少しのユーモアを忘れなければ、きっと素敵な思い出になるはずです。